ホワイトニング・矯正治療
ホワイトニング・矯正治療
ホワイトニングとは、歯の表面に専用の薬剤を塗布し、エナメル質に入り込んだ歯の変色汚れを分解・漂白して、歯本来の美しい白さを取り戻す施術です。
歯が生えたときは誰でも白く透き通っていますが、月日の経過とともに様々な要因で、その白さは失われていきます。歯の表面の着色や汚れだけであれば、クリーニングによってある程度改善することができますが、歯の内面にまで変色が及んでいる場合、クリーニングだけでは歯本来の白さはよみがえりません。そんなときはホワイトニングがお勧めです。もともと歯が黄色っぽい方も、ホワイトニングによって理想の白さが期待できます。注意点として、テトラサイクリンによる変色や失活歯(神経の無い歯)の変色など、通常のホワイトニングでは白くなりにくい場合があります。お気軽にご相談下さい。
白く美しい歯は、周囲の人たちに好印象を与えるだけでなく、ご自身の自信にもつながります。歯科が提供するホワイトニング治療で、憧れの白い歯を手に入れることが可能です。お気軽にお問合せください。
ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、ご自宅でマウスピースと薬剤を使用して行うホームホワイトニングがあります。この両方を併用して行う施術が、デュアルホワイトニングです。
オフィスホワイトニングは、歯の表面に専用の高濃度(過酸化水素)薬剤を塗布し、光を当てて歯を白くする方法です。ホームホワイトニングとの大きな違いは有資格者である歯科医師、歯科衛生士が施術を行うため、効果が高い薬剤を使用できるという点です。多くの場合、当日の治療で白さを出すことができます。じっくり漂白するホームホワイトニングと比較すると、一度の施術で色の変化を実感していただくことが可能です。白さの維持のために定期的に行ったり、より理想の白さを追求する場合、複数回の施術が必要になったりすることもあります。
ホームホワイトニングは歯科医師、歯科衛生士の指導のもとご自身で行う方法です。歯科医院で歯型をとって、薬剤を塗布するときに使用するマウスピースを作製し、決められた工程をご自宅で行っていただきます。忙しくて歯科に通う時間が取れない方、あるいはもっと気軽に美しい歯を手に入れたいという方にお勧めです。
はじめに歯科医師と面談して求める歯の白さを決定します。ご自宅で薬剤を入れたマウスピースを装着し、それを2週間程度継続していただきます。
オフィスホワイトニングと比較して低濃度薬剤を使用するため歯への刺激を抑えることができます。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。両方の良いとこ取りをするもので、短い期間で歯を白くし、効果を長く持続させることが可能です。オフィスホワイトニングを1度行うことで、歯はある程度白くなりますが、この白さの持続力を強化するために、ご自宅でホームホワイトニングを行っていきます。2回以上オフィスホワイトニングを行うことで、より高い効果が期待できます。
矯正歯科は、歯並びや噛み合わせが悪い不正咬合(ふせいこうごう)などを治療する診療科です。
「歯並びを治したい」という目的は、見た目の改善が大きな要素を占めますが、矯正治療はそれ以上のメリットをもたらしてくれます。見栄えがきれいになることに加え、しっかり噛むことができるようになるため、食べ物の消化の効率を良くしたり、歯みがきもきちんとできるようになるため、むし歯や歯周病から歯を守ることができ、正しい発音でお話できるようにもなります。
よい歯並びや噛み合わせは、健康的な生活を送るうえでとても大事なことです。ご自身やお子様で、歯並び・噛み合わせに関してお悩みがある方は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
八重歯、乱ぐい歯(叢生:そうせい)
上顎(じょうがく)の糸切り歯(犬歯)が歯並びから飛び出している状態を八重歯(やえば)といい、歯並びが凸凹(でこぼこ)になっている状態を、乱ぐい歯といいます。これらは歯並びが悪い状態を指し、叢生(そうせい)とも呼ばれています。顎(あご)が小さいと歯が生える十分なスペースがないため、歯と歯が重なり合って、叢生が生じると考えられています。叢生は、歯みがきの時に歯ブラシが届きにくく、歯と歯の間に食べかすがたまり、むし歯や歯周病が起こりやすくなります。
出っ歯(上顎前突:じょうがくぜんとつ)
上顎の前歯が前に傾斜していたり、歯が前に突き出していたりする状態で、一般的に「出っ歯」と呼ばれています。見た目の問題や発音障害が生じるほか、口をしっかり閉じられないことで、口呼吸が習慣となり、口腔内の乾燥によりむし歯や口臭が起こりやすくなります。また、顔のけがで前歯を折ったり、唇を切ったりしやすくなります。噛み合わせにより、下の前歯が上の前歯の裏側の歯ぐきを傷つけてしまうこともあります。
受け口(下顎前突:かがくぜんとつ)
下顎(かがく)が上顎より前に突き出ている状態のことで、噛み合わせが反対になるので「反対咬合」とも呼ばれています。上下の前歯の傾きに問題がある場合と、下顎が大き過ぎたり、上顎が小さ過ぎたりする場合とがあります。顎の大きさが原因の場合、顎の骨の成長の目途がつくまで、経過を追っていく必要があります。うまく噛めないという症状だけでなく、聞き取りにくい話し方(発音)になることも少なくありません。一般的な歯科矯正では、歯の移動によって治療を行いますが、骨格異常や噛み合わせのずれが大きい場合は、外科手術が検討されることもあります。
開咬(かいこう)
上下の前歯がきちんと噛み合わない状態のことをいいます。前歯で食べ物をうまく噛み切ることができないだけでなく、正しく発音ができなかったり、咀嚼(そしゃく)がうまくできなかったりということも特徴として挙げられます。小さな頃の指しゃぶりや舌で歯を押す舌癖、遺伝的な問題も原因といわれています。
過蓋咬合(かがいこうごう)
上の歯が下の歯を覆って見えなくなるほど深く噛んでいる状態をいいます。噛み合わせの強い人に起こりやすく、歯に過剰な負担がかかり、将来的に歯を破折して失うリスクがあります。
交叉咬合(こうさこうごう)
上下の噛み合わせが横にずれている状態をいいます。左右の顎に成長の差が出ることにより顔が歪んでしまう場合があります。噛むたびに、歯に偏った力がかかり、将来的な歯の破折のリスクとなります。
空隙歯列(くうげきしれつ)
歯と歯の間にすき間ができている状態で、口元を開いたときに目立つという見栄えの問題だけでなく、隙間に食べ物が挟まりやすくなったり、サ行やタ行が発音しにくくなったりします。小さなすき間であれば、比較的容易な処置で改善することができます。
『8020運動』という言葉を耳にしたことのある方も多いと思います。
この運動は、1989年(平成元年)から、厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分を歯を保とう」という運動です。
8020達成者の特徴を調べた論文は多く報告されており、【8020達成者の咬合調査(竹内ら、歯科学報、2005)】によると、8020達成者には、噛み合わせの良い方(正常咬合)が84.6%、上顎前突(出っ歯)が15.4%であるのに対し、反対咬合(受け口)の方や開咬の方では、ほぼいないということにも注目が必要です。(別の論文では、反対咬合の方でも8020達成者の方が少数おられたという報告はあります)
噛み合わせが悪いと、お口まわりの筋肉や顎の骨の成長に悪影響を及ぼすことがあります。また、呼吸の仕方が正しくなかったり、お口周りの筋肉がうまく使えていないと、噛み合わせや歯並びが悪くなることがあります。また、成長期に歯並びが悪いと、骨格にも影響を及ぼし姿勢が悪くなってしまうこともあります。
お子様の矯正治療は、こうした成長過程で生じる様々な悪影響を回避し、お口を正しく成長・発育させるための治療です。
矯正治療には、大まかに6~10歳頃に行う初期治療(一期)と、永久歯が生え揃って行う本格治療(二期)があります。二期治療は大人の矯正と同様ですが、一期治療は成長に合わせて土台からしっかり整える矯正を行います。顎の成長を適正にしていくとともに、正しい歯並びや噛み合わせを誘導していきます。
まずは、お口の状態を見させていただき、一人ひとりのお子様に適した治療プランをご提案させていただきます。お子様のお口のことで気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
乳歯列・混合歯列・永久歯列期に使用します。口腔習癖(舌癖・指しゃぶり・吸唇癖・咬唇癖など)や機能的な原因(鼻閉、口呼吸・口腔周囲筋の過緊張など)を改善することにより、状態の改善を期待します。
床矯正とは、床(しょう)と呼ばれる取り外し式のプレート状の装置を使い、装置についたネジを段階的に絞めていくことで歯列の幅を広げていく方法です。歯列を広げて整えるので抜歯をしなくて済む可能性が高くなります。取り外しが可能なので、食事や歯磨きがしやすいのが特徴です。特に顎が成長段階の子どもの矯正に適しています。
現在の矯正歯科の治療技術は進歩しており、成人の方でも無理なく矯正治療を行えるようになっています。確かに、お子様の方が成長期にあるためスムーズに治療を行うことができますが、成長期以降の成人の方でも、歯並びや噛み合わせのお悩みを解決することは可能です。矯正の大きな目的には、見た目のコンプレックスの解消がありますが、そのほかにも、きれいな歯並びになることで、歯みがきがしやすくなり、むし歯や歯周病の予防につながります。また、噛み合わせが整うことで、筋肉や顎関節、歯周組織に余計な負担をかけずにすみ、全身の健康にもつながります。
事前の問診とカウンセリングにて、ご要望を伺い、種々ある矯正法のメリット・デメリットをお伝えしたうえで、患者様一人ひとりに適した治療法をご提案いたします。お気軽にご相談ください。
歯の表面にブラケットと呼ばれる固定装置を装着し、そこにワイヤー(針金)を通して歯列を整えていく方法で、歯列矯正の中でも広く行われている方法です。数ミリ単位で歯の移動が可能です。最近では、歯と同じ色の目立ちにくいブラケットやワイヤーが登場し、素材を選ぶことで目立ちにくくすることが可能です。
透明なマウスピースタイプの矯正装置です。ブラケットやワイヤーを使用しないため、付けているのがほとんどわかりません。マウスピースを2週間ごとに新しいものに付け替えていくことで歯並びを改善していきます。
1
矯正相談
患者様の歯並びや噛み合わせで気になる所や治したい所をお伺いし、概ねの治療費用や治療期間についてご説明させていただきます。
2
精密検査
診断に必要な口腔内写真と顔写真の撮影、パノラマX線写真撮影、セファロ(頭部X線規格写真)での撮影、印象採得、状況に応じて歯科用CTの撮影をします。
3
診断
精密検査の結果をもとに、正確な費用と治療計画を立てます。また、抜歯の有無もこの段階でご説明させていただきます。
4
治療開始
治療前に口腔内のクリーニングをし、矯正治療に移ります。一本一本の歯にブラケットを装着していきます。基本的にワイヤー矯正であれば、1ヶ月に1回の通院、小児矯正やマウスピース矯正であれば、1~2ヶ月に1回の通院となります。
5
保定
歯並びと噛み合わせがよくなり矯正器具を外したら、今度は保定装置を使い、後戻りしない様にします。特に最初の6ヶ月は保定装置をつけないと後戻りをしてしまうリスクが高まります。保定装置は取り外し式の保定装置を使い、場合によっては歯の裏側に固定式の保定を行う時もあります。また矯正治療終了後から約3年間、約4ヶ月に1回通院していただいております。